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インテリアの本2冊、制作中です

そろそろお伝えしてもいいタイミングかなと思うので、10月と11月に発行予定のインテリア本の話をします。ほぼ同時制作進行中の2冊は、どちらもオーダーキッチンの会社、リブコンテンツさんの本。1冊はインテリア実例集で、もう1冊はエッセイ集。別々の出版社から発売されます。



リブコンテンツ代表の田原由紀子さんから「2020年にインテリアの本を出したい」とご相談があったのは2年ほど前のこと。何度か打ち合わせをして企画書を作り、出版社に提案し始めたのがちょうど昨年の夏でした。最初はなかなかうまくいかず、ターゲットの見直しや内容の微調整を経て、企画提案を2本に分けることに。「2冊同時進行はちょっと大変だと思うけど、どちらもやりますか?」と田原さんに聞くと「やります!」と即答。その結果、秋に提案した出版社から年初に、年初に提案した出版社からは1週間後に、企画通過の連絡がありました。出版社への企画提案は、結果をある程度長く待たされるのが常だし、残念ながら決まらないことも多いのですが、今回は比較的早く企画決定がもらえたと思います。


10月刊行予定のエッセイ集は、田原さんの書き下ろしです。オーダーキッチンやインテリアリフォームの会社を20年続けてきた今の自分から見た「これまでとこれから」をテーマに、出会ったお客様のこと、お仕事や人生への思いを交えて書いていただきました。5月から始まった原稿のやりとりは、ちょうど長距離マラソンの伴走者みたいな感じ。さまざまな個性の著者の方々の連載や、その連載をまとめた書籍を担当した編集部時代をちょっと思い出す、楽しくも濃密な時間です。数ヶ月かけてようやく原稿が書き上がり、これからまだまだ編集作業が山積みです。


11月刊行予定のインテリア実例集は、幸せなシーンの写真をのびのびと使った本になる予定。書籍用に写真を撮り足す必要があったのですが、制作決定を喜んだのも束の間、4月に予定していた撮影と取材がコロナ禍で延期に。先の読めない状況の中、果たして秋に発売できるのか心配でしたが、7月に再開して、リモート取材も交えつつ、取材先の皆さんのご協力と温かな応援のおかげで、こちらも必要な素材がほぼ揃いました。


同じ著者の2冊同時進行は、私も初めての経験です。長い道のりを一緒に走りながら、時々「あれ、今どっちの話をしているんだっけ?」と軽く混乱しながら、制作が進んできました。材料がほぼ揃った今、ここからは入稿に向けてまっしぐら。少しずつ少しずつ進めてきた成果を、ここからの仕上げ作業にぶつけたいと思います。準備段階はちょっと長かったけれど、走り出したら時間が足りないくらい短い!


根気のいる作業中や、眉間にしわを寄せて考え込んでいる最中に忘れがちなのは「本づくりは楽しい、この時間を楽しもう!」ということ。目の前のことだけ見て視野が狭くなっていると思ったとき、一緒に走っている著者やスタッフ、そして自分に、この言葉を呪文のようにかけるようにしています。


またこちらで、途中経過をご報告します!

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