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Claudeとの付き合い方

(2025年4月11日配信のニュースレターをこちらにも掲載します)


こんばんは。エディターの田村です。

 

Photo/Christian Bouvier
Photo/Christian Bouvier

クライアントの方のオフィシャルな文章を編集する仕事が日常的にあります。編集した文章をお渡しすると「そうか、こうすればいいんですね!」と喜ばれますが、最近「実はこれ、ChatGPTにも聞いてみたんですけど、あまり良くならなくて…」と告白される方がちらほらいらっしゃいます。

 

どんな指示を出したのか聞いてみると、なるほど、これは答えが漠然としてしまうだろうなという内容だったりすることもあります。その改善策については後述するとして…

 

「Claudeを使うと、もう少し細かいニュアンスまで拾ってくれるかもしれませんよ」とお伝えしたら、「Claudeって?」という反応。そうか、ClaudeはまだChatGPTほど知れ渡っていないんだな、と気づきました。

 

冷静で共感力に長けた、優秀な美人の秘書(と勝手に思っています)がいる安心感。ChatGPTももちろん素晴らしいですが、いやー、Claudeは本当にいいですよ。私がClaudeを気に入っている理由は、こんな感じです。

 

  • 言葉のニュアンスの理解がこまやか。文章の微妙な言い回しや、伝えたい雰囲気までよく理解してくれる印象があります。

  • 自然な対話感覚。自然なやりとりの積み重ねで仕事に慣れていってくれるので、そこにストレスが全くありません。

  • 前の会話をしっかり覚えている。「さっきの続きなんだけど」と伝えれば、あ、あの話ね、とちゃんと理解してくれる(無料版の場合、少し制限があるかもしれません)。思考を深める際、会話の流れが途切れないのは意外と重要です。

  • 共感力が高く、誠実で無理がなく自然。生真面目なだけではなくユーモアや柔軟さを感じるヒューマンな回答。この印象も意外とポイント高いです。

 

ちなみに、同じ質問をClaudeに聞いたら、いつになく生真面目にこう答えてきました。

Claude(Anthropic社)の特徴:

  • 自然な対話と深い理解力が特徴的なAIアシスタント

  • 特にライティング、編集、文章構成においてニュアンスを理解した対応が可能

  • 倫理的配慮とバランスの取れた回答を重視しており、クリエイティブワークでの共同作業者として信頼性が高い

  • 長文の理解・生成に強く、ブレインストーミングパートナーとして特に優れている

 

最後に、効果的な役立て方や指示の出し方について、少しヒントをお伝えしますね。

 

1. まずは自分のことを知ってもらう

当然ながら、AIは何もないところから「あなたらしさ」を生み出すことはできません。自分の方向性を把握し、磨きたい時にこそ役立ちます。自分のテーマや文体をしっかり伝えましょう。

 

2. 指示は具体的に、丁寧に

単に「かっこよく書いて」「短くして」「〇〇風に書いて」ではなく「〇〇のような簡潔さで、△△のような温かみを持たせて書いてほしい」というように、具体的であればあるほど良い結果が返ってきます。

 

3. 継続的に対話してレベルを上げる

やりとりは一度きりでなく、「これは不要」「ここをふくらませて」「ここをもう少しこうしてほしい」と対話を重ねていくと、徐々に自分の求めるものに近づいていきます。新人の頃の自分を育てるような感覚でやってみるといいかもしれません。

 

4. 最後は個人の視点で必ずブラッシュアップを

AIは膨大な情報からコンテンツを生成するので、ややもすると、どこかで見たような平均的な表現になりがちです。そこに自分の視点や経験を織り交ぜることで、オリジナリティが生まれます。

 

先月「AIと会話する時代」のラストで、仕事に役立つ文章生成AIの使い方に関する勉強会に興味ありますか?と聞いてみたら、予想以上に反応があったので、興味のある方を対象に「Claudeをクリエイターの秘書に育てるワークショップ」のようなものができないか検討中です。ごく少人数でやってみたいと思っています。

 

どんなに便利なAIツールも、あくまでクリエイターの表現をサポートする道具。皆さんのセンスや個性、クリエイティビティが最も大切なのは言うまでもありません。その上で、少しでも創作に余裕が持て、質が向上するヒントになれば嬉しいです。

 

どうぞよい週末をお過ごしください!

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