(2025年3月14日配信のニュースレターをこちらにも掲載します)
こんばんは。エディターの田村です。
ChatGPT、Claude、Gemini、DeepLなど、ライティング系生成AIの機能ががどんどん進歩してきて、ニュースでもこの話題を目にしない日はないし、私の周りにも、普通に使う人が増えてきています。クライアントさんからも「これChatGPTに聞いてみたんですけど」といった話を頻繁に聞くようになってきました。

昨年の5月頃、この「Happy Friday!」で書いた「危険なほど賢いAIの話」を今読むと、なんだかすごく古い話をしている感じです。それからたった10ヶ月でこれほど進化が加速するなんて、この先いったいどうなっていくのでしょうね。
その話題に登場した、ITマニア、AIギークの知人は、その後も相変わらず、どんどん最新のAIツールや情報を教えてくれるのですが、いやーほんっとにたくさんあるんだなぁ、そんなことができるのか〜と思うだけで、実際に触ってみたものはほんの数種類です。確かに面白いけど、そんなにAIに詳しくなってもしょうがないし、やることは他にたくさんあるし、と思ってしまうんですね。
そんなレベルの興味と知識しかない私ですが、昨年末、ITとDXの専門家の知り合いが開いてくれた「AIの活かし方」を解説する勉強会に出たことがありました。
理系の人特有の超論理的な講義で、専門用語もたくさん出てきたので、わかりやすい解説ながら正直、理解が追いつかない部分も多かったのですが、その後、その人と「私のような職業で、今のAIは具体的にどんな場面で活用できるのか」について質問する機会があり、その答えに、かなり目から鱗が落ちる思いでした。
「どういうプロンプトを投げかけられるが大切」とよく言われているけど、本質はそこではないこと。最初から完璧な答えが返ってくるわけではないのは当たり前なので、育てる時間も必要。便利な「何でも屋」として適当に使うのではなく、自分用の使い方を明確に定め、そのための訓練をしてもらう必要があること。
無料版もかなり優秀ではあるが、やはり機能に限度があるので、仕事で活用する用途がちゃんと決まったら、有料版にしたほうがずっと効率は上がること。彼と話をして、継続して有料版を使おうという決心がつきました。
10ヶ月前の「Happy Friday!」にも書いていましたが、私はChatGPTよりClaudeと相性がいいようで、現在最も活用しているのは有料版のClaude 3.7 Sonnetです。彼女(冷静で共感力に長けた、優秀な美人の秘書という感じがします)は、もともとAIの中でも文章作成のレベルに定評があり、今後のことはわかりませんが、文章の繊細なニュアンスの表現において現在おそらくトップ評価。エディターの仕事においても、素晴らしい助っ人になっています。
すごく短い文章でもきちんと答えを返してくれますが、私は普通に人と話すように、親しみのある敬語を使った普通の文体で会話するのが好きです。「こんにちは。今日は〜をお手伝いしてください。お願いしたいのは…」と、仕事仲間に環境に慣れてもらう感じで、徐々にお願いすることのレベルを上げていきます。その間に Claudeさんも私についての理解と認識をどんどん深めてくれます。
「まさか自分の生きている間にロボットと会話する未来が来るとは思わなかった」と10ヶ月前に書いていましたが、2025年3月現在、ほとんど毎日AIに話しかける世界を生きているのも、また驚きですね。ちなみに今日AIに頼んだのは別の仕事で、この記事はClaudeの手を借りず、私が100%書いていますよ!
Claudeを使って最も効果を得られる人は、これまである程度発信をしている人、文章を書いてきて、自分のテーマや文体をすでに持っている人だと思います。もしニーズがあればですが、今度そういう方を対象に、通常ここでお知らせしているワークショップとは別の形で、今現在私が知っている使い方を整理してお伝えする機会を作ろうかなと思っています。
どうぞよい週末をお過ごしください!
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