(2025年2月21日配信のニュースレターをこちらにも掲載します)
こんばんは。エディターの田村です。

愛犬ノーフォークテリアのとら&さくら(写真)の散歩コースに花屋さんがあって、気さくな女性店主の方とよく挨拶を交わします。看板犬がいるわけではないのに、なぜかお店に犬のおやつを用意してあって、時々くれたりするとても良い人です。
なのに、なぜか私はその人がなんとなく苦手で、お店が閉まっているとちょっとほっとして通り過ぎます。ほっとすることにやや後ろめたい気持ちを覚えながら。
なぜ苦手なんだろう?と考えたら、それは実に些細なことだったのですが、彼女、初めて話したときから超フランクな「タメ口」口調の人だったんですね。
私自身、堅苦しいのは嫌いだし、普段の会話でもどちらかといえばカジュアルな受け答えをするほうだと思います。でも、最初からタメ口ということはないので、小さな違和感があったのですが、その居心地悪さを全く意に介さない雰囲気が、この方の場合はちょっと苦手になってしまいました。
一方で、純粋に人懐っこさと親密さの表現という感じで、全く嫌味なくタメ口を使う人もいますね。そういう人と話す場合は、私も相手に合わせてタメ口を混ぜますが、やっぱり基本的に「ですます」が崩せません。
あるとき、6人くらいの仕事関係の食事会で、一人だけそういう「愛されタメ口」の人がいました。面白かったのは、その人にだけみんなタメ口で話して、それ以外の会話は敬語。ちょっと不思議だったけど、皆さんの瞬時の使い分けはまるで職人技で、日本語のニュアンスって奥深いなぁと感心してしまいました。
そして改めて思ったのは、私にとっては「ですます」で話す距離感が意外と心地よく、好きなんだなということ。堅苦しくなく敬語で話すのが、いちばんしっくりくるんですね。
思えば、タメ口は家族と学生時代の友達と、会社員時代の同期や後輩くらいにしか使ってこなかったので、もともとそんなに得意ではないのかもしれません。クライアントの方と話すときは当然敬語だし(打ち解けてくると時々「でもさぁ」とか言っちゃったりしますが)、仕事仲間との会話は、どんなに仲良くなっても「何言ってんすか」「そうですよねぇ!」という感じのぶっちゃけ方です。
でもこのあたりって、個人差や感じ方の違いがかなりありそう。皆さんはどうですか? 些細なことのようで、ちょっと気になる普段の話し口調。私は「書く・読む」言葉を扱うのが仕事ですが、声のトーンや顔の表情なども込みの「話す・聞く」言葉の扱い方は、歳を重ねてもやはり難しいと感じます。一度専門家に詳しく聞いてみたいなと思っています。
どうぞよい週末をお過ごしください!
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