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同志の関係

(2025年1月31日配信のニュースレターをこちらにも掲載します)


こんばんは。エディターの田村です。


年末に久しぶりに会った雑誌編集者時代の仕事仲間(日本在住のイギリス人)に誘われて、ある面白いプロジェクトに協力することになりました。

 

Photo/Pascal Debrunner
Photo/Pascal Debrunner


まだ1年以上先、来年の春の話なのですが、その仕事仲間のクライアントであるイギリス人のクライアントグループに、普通の観光では体験できないプライスレスでエクスクルーシブな体験を提供するという趣旨です。

 

チーム編成は通訳や旅のコーディネートも手がける彼女と、顔の広いバイリンガルの敏腕デザインプロデューサー。なぜ旅や外国語の仕事の専門ではない私が?と一瞬疑問に思いましたが、アイディア出しや調整役など、期待されている役割がなんとなく理解できたのと、メンバーが良かったのと、とにかく楽しそうなので、二つ返事で引き受けました。

 

ある料理研究家の方を巻き込んで、早速構想がスタートしたところです。ちなみにこの料理研究家とデザインプロデューサーの方は、私のクライアントでもあった人。本当に偶然なのですが、イギリス人の彼女とデザインプロデューサーの方は、仕事を通じて今は仲良しの友人同士でした。そんな不思議な縁で結成されたチームで、これから1年、じっくり内容を練っていくことになりました。

 

実はこの1月は、ちょっと産みの苦しみのような、階段で言うと踊り場のような場所で立ち止まっている感じがあって、考え込むことも多く、ややしんどい1ヶ月だったのです。でも月末にこんなエキサイティングな話が持ち上がって、本当に人生は山あり谷あり(←大げさ)、だから面白いのかもなと思いました。

 

今のこの状態もたぶん、数ヶ月後とか1年後には「2025年の1月、結構きつかったよな〜」と笑いながら言っているでしょう。そういう視点を持てるようになったのは本当にここ一年くらいなのですが、未来に気持ちが向かうと、なんだか不思議なことに、今の状態を必要以上に深刻に捉えずにいられるようになるんですよね。

 

未来という言葉でもう一つ思い出したのですが、昨日ちょっと話した人がすごくいいことを言っていて、すかさずメモを取りました。「名前と顔を知っているのは知り合い。その人の過去を知っている(共有している)のは友人。未来を共有しているのは同志」…だいたいそんな言葉でした。

 

それでいくと、メンターや仕事仲間やクライアントさんって同志なんだな。仕事で知り合って友達と言えるくらい仲良くなった人は何人もいて、でも彼ら彼女たちを「友人」と呼ぶのとはなんとなく違う感じがしていたのですが、ようやくしっくりくる関係性がわかりました。そうだ、同志だ!

 

今年最初の1ヶ月があっという間に過ぎ去りましたね。日曜は節分、月曜は立春です。なんと早いこと。

 

春はすぐそこです。どうぞよい週末をお過ごしください!

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