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まるで星座のように

(2024年12月27日配信のニュースレターをこちらにも掲載します)


こんばんは。エディターの田村です。

 

今年最後のHappy Friday! です。2024年は金曜日が52回あったので、52通お送りしたことになりますね。

 

Photo/Johnny Kaufman

先週終わったサービスメニュー作成ワークショップの参加者のお一人が話してくれた感想がとても素敵だったので、今年最後のエピソードとしてご紹介します。

 

才能豊かなその人は、やりたいことはたくさんあるけれど、そのどれもが点と点のようで、長い間、うまくつながらない感じを持っていたそうです。バラバラに点在するアイディアが頭の中でとっちらかって、意図しているところと結びつかず、苦しい思いをしていたと。

 

でも今ようやく、見える形につながった。つなぐ線はまっすぐではなく、ジグザグしているけど、まるで星座のように、何かの形を描いている。遠くから見たら、なんだか素敵な形じゃない?と自分で思えた、と。

 

星座のように、という表現がとてもいいなと思いました。本人はとっちらかっていると言うけれど、やりたいことをじっと聞いていると、明らかにそれを貫く軸があったんですよね。とてもオリジナルで、紛れもなくその人らしい軸が。

 

そこを見つけられた人がブレイクスルーするところを何度も見てきているので、必ず望む結果を出せると思いますよ、とご本人に伝えました。

 

「この人の話なら聞ける、という人に出会うと、前に進めるんだなと思えた。そのことを伝えたくてお話ししに来ました」と言ってくださいました。

 

クリエイターが究極的に目指すことって何だろうと時々考えるのですが、有名になりたいとか、たくさん稼ぎたいとかの前に、自分らしさの表現方法を見つけたい、それを喜んでくれる人に届けたい、という強い願いがあるような気がしています。そこを把握しているだけで、とても心が楽になるのではないかなと。

 

今週初め、ブルーノート東京にインコグニートのライブを聴きに行きました。90年代半ばにヒットしていた大好きな「Don’t You Worry ‘Bout A Thing」がラスト近くでかかると、まだ何者にもなれていなかった20代の時の、希望と不安の入り混じった気持ちが甦りました。

 

パワフルで温かく親密なステージを楽しんだ帰り道、冬の星座を見上げながら、イギリスの片田舎のクラブでよく耳にしたこの曲の、懐かしいサビのフレーズをずっと歌っていました。

 

Don't you worry 'bout a thing

Don't you worry 'bout a thing, baby

'Cause I'll be standing on the side when you check it out

(ベイビー、心配することはないよ

やってみるときは私がついているからね)

 

今年一年、このニュースレターを読んでくださった方々、ワークショップでご一緒した方々、ありがとうございました。制作プロジェクトでご一緒している方、これからご一緒することが決まっている方、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。まだお目にかかったことのない方も、近いうちにお目にかかれたら嬉しいです。

 

来年もニュースレターやワークショップ、コミュニティやミーティングルーム、制作サポートなど、様々な角度からエディターにできるクリエイターサポートの形を考え、提供していきたいと思っています。よろしければお付き合いくださいね。

 

素晴らしい2025年を。どうぞよい年末年始をお過ごしください!

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