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マイクロメディアの矜持

(2022年5月27日配信のニュースレターをこちらにも掲載します)


こんにちは。エディターの田村です。

どんな1週間をお過ごしでしたか?

今日は「マイクロメディア」のお話です。


私は出版業界で20年間

雑誌や書籍の編集をしていて、

独立後は通販カタログや広告、宣伝媒体、

ウェブコンテンツの制作も加わり、

大小さまざまなメディアの

企画や編集制作に携わっています。

相変わらずいろんなものを作っているわけですが、

中でもここ数年本当に多いのが、

ウェブコンテンツのみならず

サイト制作自体のオーダーです。

独立当初は正直、ここまで自分が

デジタル寄りの仕事をやるようになるとは

考えていませんでした。

古いサイトをリフレッシュしたい

という人と同じくらい、

新規で作りたい人がいるのが最近の傾向。

弊社のような小さな会社でも

これだけ来るのですから、

新しい事業分野を立ち上げたり、

独立を考えたりする人が

きっと世の中で激増しているんですね。

印刷媒体の編集制作は昔から

毎回心躍る大好きな仕事ですが、

ウェブサイトの制作も

気がつくと5時間くらいお茶も飲まずに

作業に没頭していることがあって、

たぶんかなり好きなんだなと自分でも思います。

制作に必要なごく基本の知識と技術は得ましたが、

私はウェブデザイナーの方や制作会社のように

コーディングができるわけではないので、

その方面の専門技術とは違うアプローチで、

オーダーしてくださった方の目的に

沿うものになるよう心がけています。

それはやはり、編集者の視点から

その方に合った発信方法で

きちんとした質のコンテンツを作り、

ツールとして使い続けられるサイトを提供する、

ということに尽きます。

幸いにして、自分の制作スタイルと

相性のいいシステムをいくつか見つけたので、

お仕事のツールとしてはたぶん不足のない

シンプルで使いやすいものを

今のところはお届けできているのではと思います。

そう、ウェブサイトはあくまでツール。

制作が最終目的ではなく、できてからがスタートなので

使いこなせるかどうかも大切です。

かっこいいサイト、凝った作りのサイトとかではないけど、

その人らしさ、会社らしさが出ていて、

きちんと使いこなせる機能が過不足なくついている

シンプルでプロらしいサイトにしましょうね、と

オーダーしてくださった方といつも話します。

今、制作をご一緒しているうちの一人である

フラワーデザイナーの方が今週、

打ち合わせの際におっしゃったこと。

「私が一番やりたいのは

〇〇〇(ちょっとぼかしますね)を

必要とする人に届けて役立ててもらうことで、

ウェブサイトを作り直したいと思ったのは

そのための手段でしかない」

これ、本当にその通りなんですね。

構えより、コンテンツ。

伝えたい相手に必要なことを伝えること。

作ることより、使いこなすこと。仕事に役立てること。

メディアはツールでしかないけれど、

正しく伝えて、人を動かすこと

(心や行動を、できれば良い方向に)が

メディアの役割だから。

マスメディアの対象は多いほうが評価されるけど

マイクロ(パーソナル)メディアの対象は

特定少数でも十分、逆にそのほうが

かえって効果的なこともあります。

皆さんは使いやすいマイクロメディアをお持ちですか?

どうぞ良い週末をお過ごしください!

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